神戸へようこそ!

 

神戸市でJSoFFの学術集会が開催されるのは2001年(大会長:金沢和樹先生)、2009年(芦田 均先生)、そして2019年(ICoFF、同)に続き4回目となります。今年度は本来であれば北京市においてICoFFが開催される予定でした。しかし、やはり未だコロナ禍の懸念があり大会長のPingfan Rao先生(Fujian Polytechnic Normal University)と協議の結果、北京市での開催を来年度に延期することになり、急遽、神戸での国内大会を企画致しました。

 

今回の学術集会のテーマは、「無礼講学会におけるブレイクスルー」です。ご存じのように、「無礼講」とは本来、身分や地位の上下を問わず楽しむ酒宴を指します。真摯な態度で学術情報を議論する場を酒宴になぞらえるとは何事だというお叱りの声もあるかも知れません。自由な雰囲気を伝統的としてきたJSoFFらしく、研究歴や年齢には関係なく率直なコミュニケーションをとって頂きたいという意図ですので、どうぞご容赦くだされば幸いです。

 

特別講演は、上述しましたRao先生に加え、木下政人先生(京都大学大学院)にもお願い致しました。木下先生はゲノム編集を活用した真鯛の品質改良プロジェクトなどで高名で当該分野の先駆者のお一人です。ゲノム編集食品は、機能性の賦与・強化という観点において本学会員にとっても有意義なトピックスをお話頂けると思っています。また、それに関連し、「ゲノミクスミニシンポジウム」も開催します。これは、私が理事長に就任後、ミッションの一つとして掲げてきました「異分野の研究者との交流促進」の一環でありますので奮ってご参加頂ければ幸いです。

 

また、今回の特別企画として、「研究、あなたの悩みは?」と題したパネルディスカッションを行う予定です。卯年生まれ5世代のパネラーが中心となり、研究歴や年齢などによって異なるであろう研究者の悩みを共有します。研究に関する日頃の悩みが少しでも軽減される機会になればと願い企画致しました。

 

さらに、昨年の学術集会で好評だった賛助会員様による「企業PRセッション」やJSoFFではある意味でメインイベントとして定着している「Young Investigator Awardプレゼンテーション」なども予定しておりますので、双方とも奮ってエントリーして頂ければ幸いです。 

 

いうまでもなく学術集会は、参加者の研究が少しでも進展することを願い実施されます。今回の神戸大会で、その目的がどの程度達成できるか不安な面もありますが、実行委員会一同、万全の準備・運営を心がけますので皆様のご参加をお待ちしております。また、お気づきの点がございましたらどんな些細な点でも小生あるいは大会事務局までお伝えくだされば幸いです。皆様からのご意見を次回以降の学術集会に活かし、JSoFFが「進化し続ける学会」となるよう、微力ながら尽力致させて頂きます。

第28回日本フードファクター学会大会長

村上 明(兵庫県立大学)

<追記>

ChatGPTに「学会を成功させるためには何が必要か?」について聞いてみたところ、以下が回答でした。参考になります…。

学会を成功させるためのポイントは以下の通りです:

1.   クリアな目的の設定:学会の目的を明確にし、その目的を達成するための計画を策定します。目的と計画を明確にすることで、全体の方向性が定まり、効率的な運営ができます。

2.   優れた組織運営:組織運営においては、役員の役割分担や、業務の進捗状況を共有することが重要です。また、会員の参加や貢献を促進する仕組みを作り、協力して学会を運営することが大切です。

3.   良質なプログラムの提供:学会の活動の中心は、学術的なプログラムの提供です。多様なテーマやスピーカーを選び、参加者が興味を持ち、学びの機会を提供することが必要です。

4.   多様な参加者の誘致:学会は、多様な専門分野や背景を持つ人々が集まる場であるため、より多様な参加者を誘致することが重要です。そのために、参加費の設定や会場のアクセス性、広報活動などを検討して、より多くの人々にアピールすることが必要です。

5.   良好なコミュニケーション:学会の運営には、参加者や役員との良好なコミュニケーションが欠かせません。会員間や参加者との情報共有をスムーズに行い、フィードバックや改善点に対応することが重要です。

これらのポイントを実践することで、学会は成功し、会員や参加者にとって有意義な場となります。